2016-06-07 アファナシエフのブラームス アファナシエフのブラームス。 7つの幻想曲作品116がいまかかっている。 超スローの音楽。 アファナシエフは 決してメロディを流して弾かない。 味わうように 噛みしめるように 一音一音を紡いでいく。 私も 味わうように、噛みしめるように 一音一音に耳を澄ます。 ひとつの音が立ち上がり 消え入る真際で その音をいとおしみながら 全霊を注ぎ込むように次の音を押さえる。 命が紡がれていくようだ。 時が遅く過ぎる。 その繰り返しに いつしか吸い込まれ 昼間のざわついた気持ちが 鎮まってゆく。