2014-01-01から1年間の記事一覧

対話の醍醐味

販売の仕事、順調です。 個人につけられた(機械的にですが)11月の予算に対しても、 すでに実績200%と大幅にクリア。 昔、販売経験はあったものの、たいした経歴でもないと思い込んでいました。 けれど一所懸命やった経験は意外にも積み重なっているものな…

アルテイソレラ『道成寺』

アルテイソレラ『道成寺』。鍵田真由美さんの祈りのフラメンコは、女性たちの情念を浄化させてくれるのです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団公演/ 『道成寺』 11月21日(金)/東京 日本橋公会堂 【…

漱石命日

(引用)「それでも私はまだ私に対して全く色気を取り除き得る程度に達していなかった。嘘を吐いて世間を欺く程の衒気がないにしても、もっと卑しい所、もっと悪い所、もっと面目を失するような自分の欠点を、つい発表しずにしまった」 夏目漱石が48歳の時に…

平富恵スペイン舞踊25周年記念公演 Zodiac 〜星は語る〜

星座の物語をテーマとした優雅な舞踊。その根底に秘められた死生観が、奥行きのあるフラメンコの舞台を創り上げていました。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜平富恵スペイン舞踊生活25周年記念公演 Zodiac ゾディアック 〜星は語る〜 11…

オペラ『アイナダマール』

NISSAY OPERA 2014 オペラ『アイナダマール』(涙の泉)【日本初演】 11月15日(土)/東京(日比谷)日生劇場 【作曲】オスバルド・ゴリホフ【指揮】広上淳一【演出】栗國淳【管弦楽】読売日本交響楽団【マルガリータ・シルグ】横山恵子【ヌ…

「大人になっても頭はよくなるの?」

なるほどー。希望が持てる。 「・・・要するに、やる気や面白さを感じながら頭を使うと、効率よく頭が良くなるわけだ。」大人になっても頭は良くなるの?: 日本経済新聞 http://s.nikkei.com/1s5HBgT

エミール・ギレリスのピアノ協奏曲第5番『皇帝』

ロシアピアニズムを代表するエミール・ギレリスのベートーヴェン、ピアノ協奏曲第5番『皇帝』を聴いている(ジョージ・セル指揮 クリーヴランドオーケストラ)。 「鋼鉄のタッチ」を持つと称賛されたギレリスは謙虚な人であったという。彼の超人的なテクニッ…

熊川哲也 Kバレエカンパニー『カルメン』

熊川哲也 Kバレエカンパニー〈15周年記念公演〉 『カルメン』 10月9日(木)/東京(渋谷)Bunkamuraオーチャードホール 【芸術監督・演出・振付】熊川哲也【音楽】ジョルジュ・ビゼー【舞台美術】ダニエル・オストリング【管弦楽】シアター オー…

フルタイム

フルタイムでお仕事することになりました。 すでに辞令をいただき、 誓約書を出し、 三日間の研修も終え、 本日、配属先初日。 20数年ぶりの電車通勤疲れは、 おおいに減量が期待できそう。 3人の息子の食費と学費捻出は 肝っ玉かあちゃんの生きる張り合い!…

本間フラメンコ舞踊研究所発表会ライヴ

本間フラメンコ舞踊研究所発表会ライヴ Vol.34~Revivir~ を観て来ました。 /10月4日(土)新宿エルフラメンコ 【カンテ】大橋範子/ダニエル・リコ【ギター】岩根聡プログラムはソロ中心で、生徒さんひとり一人の人生が滲むような味わいのあるフラメンコを…

映画『流れる』

映画『流れる』を観ました。1956年(昭和31年)の作品。 原作は幸田文の同名の小説。 柳橋の置屋に住み込みの女中として働いたという実際の体験をもとにして描かれ、 56年に刊行された作品が、その同じ年に映画化されたものです。 小説は、原作者幸田文の分…

アルマフラメンカ リサイタル

アルマフラメンカ リサイタル COMPADRE〜親友〜 9月21日(日)/東京 新宿明治安田生命ホール 【バイレ】三枝雄輔/SIROCO【カンテ】アントニオ・ビジャール【ギター】徳永健太郎/徳永康次郎/カルロス・オルガス【パルマ】福島隆児【カホン】IKKI【ピアノ…

「驟雨」吉行淳之介、この文字の並びを見ただけで、全身の湿度が上がるような心地になる。そして何か込み上げてくるものがある。雨が降り始めた夕暮れ、いったんは見送った後姿をためらいつつ追いかけてそっと傘を差し出す光景を思い浮かべる。自分の記憶と…

日本フラメンコ協会新人公演三日目

(当日の個人的メモより) この日もまた多くの素晴らしいアルテに触れることができ、さらにフラメンコの奥深さを感じたのでした。とくに印象に残っている4つのフラメンコ。 久保田晴菜さんの「タラント」。深いブルーベルベットのシックな衣裳。テアトロ系の…

日本フラメンコ協会新人公演初日(群舞部門)

日本フラメンコ協会新人公演初日の会場ロビーで購入した、カニサレス演奏によるスカルラッティのソナタを聴いています。 もともとは鍵盤楽器のためのソナタであり、これまでチェンバロやピアノで聴いてきたこの作品群は、軽やかで明朗な気品を持っている音楽…

日本フラメンコ協会新人公演二日目

レベルの高い舞台が次から次へと続いて、 脳内モルヒネ分泌過多状態でした。 なかなか眠れない一夜が明け、 少し落ち着いた中で胸に残っている残像を思い起こしてみる。 小杉愛さんの深化にはストレートに感動。虚飾のない、自身との静かな対話から生まれる…

バレエ・リュス展

バレエ・リュス展を観に行きました。 強烈な個性の競演。 ディアギレフ、ニジンスキーはもとより、ブラック、マティス、キリコ、ピカソ、ローランサン、 ドビュッシー、ラヴェル、ファリャらの名前が至るところにみられます。 衣裳、音楽、振付、舞台美術、…

フランス・ブリュッヘン逝く

彼のトラヴェルソによるバッハのフルート・ソナタ全集が手元にあり、 よく聴いていた時期があった。 ロ短調や無伴奏のイ短調の、孤独な浮遊感の中で、 澄んだ眼差しで内心を覗き込まれているような 静かな戦慄を感じたのを覚えている。 そして、コレルリの『…

チェーホフと『オ・グランジ・アモール』

「煎じつめればこの世のことは何もかも美しいのであり、美しくないのは生きることの気高い目的や自分の人間的価値を忘れたときの私たちの考えや行為だけ」 先日読んだ、乙川優三郎氏の短編小説集『トワイライト・シャッフル』の『ビア・ジン・コーク』の中に…

ささやかでも命懸けで生きる 『トワイライト・シャッフル』

(引用) 「親も世間も物分かりがよくなって自由に生きられるようになったのはいいが、考えてみると男も女も我儘な臆病者になったような気がする。 本当の自由はたくましい人間に許されるもので、非常識に見えても彼らは命懸けで何かをしている」 乙川優三郎…

フェティシズム

フェティシズムについて最近思ったこと。 先日のNHK『日曜美術館』ヴァロットン特集で、 彼が女性の臀部に強く惹かれていたということを取り上げていた。 実際にその部分をクローズアップして描いた絵が何枚か映し出されていた。 臀部のみの絵もあるし、…

プリメラ フラメンコフェスティバル2014 夫婦競演第一日

プリメラフラメンコフェスティバル2014 フラメンコのニューウェーヴ Vol.14『絆』第一日 7月18日(金)/東京(新宿)全労災ホール スペース・ゼロ 【バイレ】宇根由佳/井上圭子/鍜地陽子/小島慶子/小島正子/大塚友美/草野櫻子/入交恒子【ギ…

パールマンとアシュケナージの『クロイツェル』

パールマンとアシュケナージによる、 ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ『クロイツェル』を聴く。 1973年の録音。 アシュケナージ、36歳。 パールマン、28歳。 心躍る自由闊達な響き。 ふたりはそれぞれに 時代を担う先鋭的な音楽家として、 革新的な前衛…

ラフマニノフ前奏曲

ラフマニノフの前奏曲を アシュケナージで聴く。 壮大な構想の中の 確信に満ちた繊細さ。 デモーニッシュなうねりが 高い濃度で絡みつく。 名曲op.32-12 粉々に割れたガラスの 煌めきと痛みが 降り注ぐ。50 Years on Decca-Original Jacket Collectionアーテ…

魂の詩人ロルカとアンダルシア オペラ『アイナダマール』プレコンサート

オペラ『アイナダマール』プレコンサート 魂の詩人ロルカとアンダルシア 〜『アイナダマール(涙の泉)』への旅〜 6月28日(土)/東京(日比谷)日生劇場 【カンテ】石塚隆充【ロルカ役・朗読】伊礼彼方【ギター】智詠/ICCOU【ヴァイオリン】SAY…

3か月目の行方

4月からパートタイムで働くようになりました。 チェーン展開している コーヒーショップの店員です。 食べ盛りの息子三人を抱える肝っ玉母ちゃんとしては 当然の選択と思いつつも、 こんなオバチャンを採ってくれた店にも そして来てくださるお客さまにも 感…

『不和』

『不和』「仕事にしても家庭にしても、仲間や家族と大きな山を乗り越えて安泰がみえて来たころに、不和や身体の不調というものが必ず訪れる。そしてそれを乗り切ったときに、初めて成功したといえる」 というようなことを、数日前に新聞のコラムで読んで、 …

魂の詩人 ロルカとアンダルシア〜『アイナダマールへの旅』〜

感じたことを取り急ぎ。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 『魂の詩人 ロルカとアンダルシア』 6月28日(土)日生劇場美しいものははかない。 リベラルな思想を持ったロルカは、 ヒターノたちの猥雑なたくましさの中に 凄絶な美学を感じとっていた。 瞬間…

ソフロ二ツキーのスクリャービン

ウラジーミル・ソフロニツキーが演奏するスクリャービンの『練習曲』を最近よく聴いている。1960年のモスクワでのライヴ演奏。スクリャービン自身も好んでよく弾いていたという名曲「作品8−12」は、ホロヴィッツのライヴ映像でも何度も聴いていたが、これほ…

新宿芸術家協会公演 Vol.18 「ベートーベンを踊る」〜現代のカオス新宿より〜

新宿芸術家協会公演 Vol.18 を観て来ました。フラメンコ舞踊家小林伴子さんが笙の音色と共に踊った『月光ソナタ』が胸に刻まれています。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜新宿芸術家協会公演 Vol.18 「ベートーベンを踊る」〜現代の…