2014-01-01から1年間の記事一覧

月が出ている

ぞくりとするような月が出ている。 心細さに人恋しくなる。

デスヌード 小島章司『魂の贈り物』

desnudo Flamenco Live Vol.13 小島章司 魂の贈り物 6月5日(木)/東京(代々木上原)ムジカーザ 【バイレ】(特別ゲスト)小島章司/佐藤浩希/矢野吉峰/末木三四郎/関翎光/松田知也【カンテ】マヌエル・デ・ラ・マレーナ/アギラール・デ・ヘレス【…

『バラと桜の祝祭』(まとめ)

現代舞踊協会+日本フラメンコ協会 日西交流400周年記念特別企画公演 モダンダンス5月の祭典『バラと桜の祝祭』 5月20日(火)〜23日(金)/東京(池袋)東京芸術劇場プレイハウス (20日・23日)【踊り】花輪洋治/山田恵子/加藤みや子ダンススペー…

幸田文『流れる』

幸田文『流れる』を読む。 40歳を過ぎて、芸者の置屋の住込み女中となったひとりの女性の目を通して、 戦後花街の裏側にある日常や作法、そして事件が生き生きと描かれていく。 この作品は、作者の幸田文自身が47歳の頃、実際に柳橋の置屋に住み込んで働いた…

好きなもの

ほんとうに大好きなもののことは 恥ずかしくて言葉に出せない。 それは自分に欠乏しているものだから。 叫びたいほどの想いは 胸の内を満たすのではなく 真空にしていく。 どうしようもなく 好きなものに捉われてしまうのは 嬉しくて 哀しい。

カラヤンのブラ4

カラヤン指揮、ベルリン・フィルによる ブラームス「交響曲第4番」を聴く。 気持ちが千々に乱れるときは この聴き慣れた音楽を手に取ってしまう。 重厚な音楽を流麗に響かせ 滑らかに前進していく。 洗練された弦は 怜悧な肌触りを持つが その澄み切った音の…

『のりしろ』

「しゃべり過ぎだよ」 友人が苦笑しながら言う。 さりげなくたしなめられたのだった。 すぐにそう気付いて、 恥ずかしくなった。 ずいぶん前からとても楽しみにしていたクラシックコンサートを観た後、 その抑えられない興奮を、一緒にお茶を飲んでいた友人…

小島章司特別出演『洞の女』

5月21日(水)『バラと桜の祝祭』二日目 (池袋 東京芸術劇場プレイハウス) 小島章司さんが特別出演、振付をされた、現代舞踊企画作品『洞の女(どうのひと)』が素晴らしかった。 異質なものと出会う歓び、苦悩、そしてそれぞれが抱える深い孤独という普…

『バラと桜の祝祭』初日

フラメンコの豊饒な広がりを感じました! フラメンコとモダンダンスのコラボレーション『バラと桜の祝祭』初日の舞台を観て来ました。 山田恵子さんと花輪洋治氏による、誇り高いスペイン舞踊『ソレア風の前奏曲』で幕が開く。 加藤みや子ダンススペース『カ…

第6回 逢坂剛 カディスの赤い星 ギターコンサート

第6回 逢坂剛 カディスの赤い星 ギターコンサート 5月18日(日) 草月ホール 【ギター】 沖仁/グリーシャ/逢坂剛 「煌めく星の融合」 初めて会うという感じがしない、と沖仁は言った。 ギタリスト同士で共演すると一瞬で相手の歩んで来たギター人生が…

『バラと桜の祝祭』いよいよ開催!

モダンダンスとフラメンコの華やかなコラボレーション! 現代舞踊協会と日本フラメンコ協会の初めての交流公演が、 日本スペイン交流400周年という節目に実現します。 フラメンコ(スペイン)を「バラ」に、 現代舞踊(日本)を「桜」に例え、 「バラと桜の…

吉野弘『生命は』

吉野弘『生命は』 詩人、吉野弘さんの随筆がいい。 生命の原理の向こう側にある本質を心の眼差しで捉えていると思う。 (以下引用) 「(虫、風、水…、)花が実を結ぶために、花以外のものの力を借りるという仕組み……、ここには、生命の自己完結を阻もうとす…

5月

5月がこんなにも美しかったなんて。 昨日見た新緑の眩しさが胸に焼き付いている。 葉先にまで 水分を流動させている肉厚の葉が 無数に生え 豊かに枝を覆いつくし 深い緑の波となっていた。 傾斜にある木々は なだれ落ちそうな重量感を湛えながら しっかりと…

映画『男と女』

男と女 特別版 [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2006/10/06メディア: DVD クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る好きな映画のひとつ。 恋愛映画というジャンルに限るとしたら、 どこまでもシンプルで深いこの映画が一番か…

今井翼『バーン・ザ・フロア』

5月3日(土)は、今井翼さんの出演する『バーン・ザ・フロア』を観に行きました。今井さんの芯にある超弩級のフラメンコ魂に感動。 (於:東京 渋谷 東急シアターオーブ) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 官能のエネルギー全開!…

流さない

違和感を 違和感として 流してしまうのではなく そこに埋もれている 真実を すくい取り 柔らかな 光に照らすように それに寄り添いたいとおもう。

ロシオ・モリーナ舞踊団 〜10年の軌跡〜

ロシオ・モリーナ舞踊団 ――10年の軌跡―― 4/18(金)/東京(渋谷)Bunkamura オーチャードホール 【バイレ】ロシオ・モリーナ/エドゥアルド・ゲレーロ/ダビ・コリア【ギター】ラファエル・ロドリゲス・?カベサ?/エドゥアルド・トラシエラ【パルマ】エル…

エベレストの大惨事

4月18日に起きた雪崩による大惨事が背景にあるわけですから→ http://www.cnn.co.jp/world/35046860.html http://www.cnn.co.jp/showbiz/35046918.html イモト自身の進退云々のレベルの話ではないと思う。 登頂の中止撤退というのが、現時点での冷静な判断で…

フラメンコ曽根崎心中

『フラメンコ曽根崎心中』近松の狂おしい恋。 フラメンコ舞踊家、鍵田真由美さんの情念に圧倒されました。お初が鍵田さんであり、鍵田さんがお初だった……。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 フラメンコ曽根崎心中 4月2日(水)/東京(初台…

【公演忘備録】『PLATA Y ORO』(銀と金)

異なる色彩を放つ3人の名フラメンコ舞踊家による幻想的な舞台。そこには静かな狂気の調和がありました。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜『PLATA Y ORO』(銀と金) 4月6日(日)/東京(北千住)シアター1010 【バイレ】アントニオ・カナーレス/カルメ…

カンテの伝道師  石塚隆充『歌おう、フラメンコ』ライヴ

石塚隆充『歌おう、フラメンコ』ライヴ 3月26日(水)/東京(銀座)ギャラリー悠玄 【カンテ】石塚隆充【ギター】石井奏碧/エミリオ・マヤ 「カンテの伝道師」 ペテネーラが静かに歌い出される。マイクを通さない生の声とギターが胸に沁みてくる。石塚隆…

エバ・ジェルバブエナ『雨』

昨日の、エバ・ジェルバブエナ『雨』の感想をとりとめなく。 静かな衝撃でした。 自分自身の見たくない感情も引き摺りだされました。 でもそこに希望も見い出せたのです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 3月23日(日)新宿文化センター大ホール 静…

エルフラメンコライヴ  フラメンコ音楽の競演 ギターは歌う

プリメラ企画エルフラメンコLIVE フラメンコ音楽の競演 3月12日(水)/東京(新宿)エルフラメンコ 【ギター】徳永健太郎/徳永康次郎/鈴木淳弘【ヴァイオリン】三木重人【パーカッション】容昌 フラメンコギターは歌う 静かに独白するように弾き始められ…

大渕博光ピアノフラメンコユニット〝LS3〟ライヴ

大渕博光ピアノフラメンコユニット〝LS3〟ライヴ 2月28日(金)東京 自由が丘 ハイフン 【ヴォーカル】大渕博光【ピアノ/コーラス】斎藤タカヤ【ダンス/コーラス】やのちえみ フラメンコの未来形 「Este Amor!」大渕博光さんの甘く包容力のある声が空間を…

パコ・デ・ルシア『シルヤブ』

シルヤブアーティスト: パコ・デ・ルシア出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント発売日: 2000/04/01メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見るパコ・デ・ルシアの『シルヤブ』を聴いています。 20数年前にカセットテープで初…

荻野リサ ソロライヴ vol.4

荻野リサ ソロライヴ vol.4 2月19日(水) エル・フラメンコ 「芳醇なフラメンコ」 豊かで芳しいフラメンコだった。 彼女が全身で描く、美しくしなやかな曲線は、 スペインの乾いた大地にどっしりと根をおろし、 蔓を幾重にも絡ませながら伸びる葡萄の木のよ…

日本近代文学館「声のライブラリー」

詩人と小説家、その生の声もやはりじわじわと心に沁みて来た。 日本近代文学館「声のライブラリー 〜自作朗読と座談会〜」に 初参加して来ました。 「二人の文学者が自作を朗読後、司会者を交えて座談会をおこなう」 というライブイベント。 第76回の今回…

森田志保 短編映画『GRAVITACIÓN』とライブパフォーマンス まとめ

(二日間観た感想をまとめてみました) 森田志保 短編映画『GRAVITACIÓN』とライブパフォーマンス 2月1日(土)2日(日)/東京(市ヶ谷)セルバンテス文化センター東京 【撮影・監督】高木由利子【バイレ】森田志保【カンテ】今枝友加【コントラバス】斎…

森田志保 短編映画『GRAVITACIÓN』とライブパフォーマンス 二日目

森田志保 短編映画『GRAVITACIÓN』とライブパフォーマンス 二日目 (2月2日(日) セルバンテス文化センター東京) 森田志保さんの映像とライブパフォーマンス、二日目の昼公演も観に行った。昨日一回観るだけでも凄い体験だと思った。ただ未消化な部分が…

森田志保 短編映画『GRAVITACIÓN』とライブパフォーマンス 初日

森田志保 短編映画『GRAVITACIÓN』とライブパフォーマンス 初日 (2月1日(土) セルバンテス文化センター東京)刺激的なパフォーマンスだった。 忘備録担当ではないけれど、脳細胞が覚醒しっぱなしなので、 徒然にメモ。 映像の舞台はカナリア諸島のラン…