カラヤンのブラ4

カラヤン指揮、ベルリン・フィルによる
ブラームス交響曲第4番」を聴く。
気持ちが千々に乱れるときは
この聴き慣れた音楽を手に取ってしまう。

重厚な音楽を流麗に響かせ
滑らかに前進していく。
洗練された弦は
怜悧な肌触りを持つが
その澄み切った音の重なりが
天上から射す光の筋となって
地を這う心を高みにいざない
豊かに広がる光景を見せてくれる。
最終章のパッサカリア
現世の混沌を
すべて尊いものと捉え
浄化していく。