2014-05-29 カラヤンのブラ4 カラヤン指揮、ベルリン・フィルによる ブラームス「交響曲第4番」を聴く。 気持ちが千々に乱れるときは この聴き慣れた音楽を手に取ってしまう。 重厚な音楽を流麗に響かせ 滑らかに前進していく。 洗練された弦は 怜悧な肌触りを持つが その澄み切った音の重なりが 天上から射す光の筋となって 地を這う心を高みにいざない 豊かに広がる光景を見せてくれる。 最終章のパッサカリアが 現世の混沌を すべて尊いものと捉え 浄化していく。