2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

スペイン国立バレエ団 Bプログラム

いやあ素晴らしかった! スペイン国立バレエ団のBプログラムを観て来ました。『ボレロ』が一番印象に残っている。精神のストリップに昂揚した(ストリップほどプリミティブに求められ、それに応え身を削って与えるものはない)。それは生々しい人間をさらけ…

今枝友加 パセオフラメンコ カンテソロライヴVol.101

今枝友加さんのカンテソロライヴ。 真の敬意とは、高ぶることなく奢ることなく媚びることなく飾ることなく、自分自身の持ち得る限りの一番良いものを相手のために捧げるということ。 素晴らしい心の交流を見た。それはなんと尊いことだろうか。 「魂と対話し…

カニサレス フラメンコ・クインテット

先月見たカニサレス フラメンコ・クインテット、 心地よく洗練されたフラメンコ空間、あの美音が耳に残っています。 愛と孤独を知る巨匠。 自らの半生を振り返るような、静かなソロからリサイタルは始まった。 世界最高峰のフラメンコ・ギタリストとなった今…

グールドのピアノによる『フーガの技法』

ヘビロテで聴きまくっているグールドのピアノによる バッハ『フーガの技法』の映像があった。 自分自身の感性への集中の極み。 傍からはどんなに狂気に見えようと 彼は深い静けさの内にいるのだろう。 哀しむでもなく悦ぶでもなく ただそこから生まれる音楽…

乙川優三郎『太陽は気を失う』

「よい喜劇には悲しみがたくさんいるのよ」読み終わって残る切なさが、シビアでリアルなのがいい。 期待をやめたところから自分の人生が動き出す。 どんなに遅くとも。 それが自分だけのうれしい希望になる、と、乙川小説は示唆してくれる。 人生の終焉で、…