対話の醍醐味

販売の仕事、順調です。
個人につけられた(機械的にですが)11月の予算に対しても、
すでに実績200%と大幅にクリア。
昔、販売経験はあったものの、たいした経歴でもないと思い込んでいました。
けれど一所懸命やった経験は意外にも積み重なっているものなのですね。
過剰な自信を持つつもりはありませんが、
自分のことについて正当に評価することは大切だと思いました。
必要以上の謙遜は卑下につながり、
それは結局は何もしないでいるための甘えでしかないのです。

出社はあと二日を残すのみ。
家に帰れば家事と執筆で、昼夜の境が無くなるような感覚が続いていましたが、
何とかすべてを無事に終えそうです。

接客中、お客様のお求めになりたいものを伺いながら、
ああこれはインタビューと同じなんだ、と、
今日、実感しました。
ずっとおぼろげに感じていたことが、
これまでの経験と重なって、ふと言葉となって浮かびました。
お客様が今使っていらっしゃるもの、
お好きな色、形、
継続したようなものがよいのか、それとも一新されたいのか。
ちょっとしたエピソードに共感したり驚いたりしながら、
その方が心の中で探し求めていたものや感性に
ぴたりと合ったものをご提案できたとき、
お互いの間で、ちょっとした電流が発生するような、
そんな喜びが生まれることに気付きました。
インタビュー、つまるところ、やはり相手のことを理解したいという願いを
強く持つことなのだと思います。
自分のことを知って欲しい、解って欲しい、
私自身も含めて、きっと誰もが望んでいることだと思うのです。
相手を理解しようとする努力、思いやり。
それらは人間関係の基本であり、
身近な大切な人に対しても、
一期一会のお客様に対しても、
それはまったく同じなのですね。
そのやりとりが素直に販売に結びついたと感じられるときは、
本当に、お客様にとって良いものをお求めいただけたという嬉しさがありますし、
またお客さまからも、良いものを薦めてくれてありがとうというような感謝が
伝わって来ます。
購買という解りやすい形で反映されるから面白いです。
商売の醍醐味は対話の醍醐味でもあるということでしょうか。

この3か月間の経験をひとつの財産として、
年明け、もう一歩コマを進めて行きます。