61歳のバリシニコフ
うわっ! 61歳のバリシニコフ!
4月25日リリースのDVDだそうです。
マッツ・エックのコンテンポラリー作品を踊っています。
予告映像が嬉しい♪
http://columbia.jp/prod-info/COBO-6276/
映画『ホワイト・ナイツ』で一躍有名になったミハイル・バリシニコフ。
大学2年のとき、リアルタイムで映画館で観ています。
もちろんこの映画以前からバリシニコフに憧れていたので観に行ったわけです。
冒頭のローラン・プティの『若者と死』を踊る姿は、
バレエダンサーとしてというよりも
ひとりの男性としての色香が全身から滲み出ていてゾクゾクしたものでした。
バレエダンサーはほとんどの場合、とくに男性の場合は
その作品の中の人物として登場し、
彼ら自身の人格はその役の背後に隠れてしまうものだという認識がありましたが、
バリシニコフは何を踊っても誰の作品を踊っても、
バリシニコフその人のチャーミングな魅力でその役を自身のものにしていました。
そうするとその役に活き活きとした命が宿り、輝きを放つようになる。
そのことによって作品自体にもリアリティが生まれ、
その鍛えられた肉体によるのテクニックの凄さが
なおのこと生々しく迫ってくるのでした。
だから俳優としても活躍したのでしょう。
そしてこの映像でもその魅力は健在でした。
色気が円熟味を増して深まりをみせ、
彼のしなやかな動きが心にまとわりついてきて離れません。
先日の69歳のポリーニもそうでしたが、
人間は輝けるものに向かって深化し続ける存在なのですね。
なんだか希望が持てそう。(な気がする(^_^;))