信じること

 イメージできることは実現する。
 振り返ってみると
 そういう意志に導かれて
 今に至っているように思える。
 イメージといっても
 漠然とした夢や憧れではなく
(もちろんそういったものが遠くにあるのだが)
 想像したときに 
 現実の延長として
 なぜか手触りが実感できるもの。
 だから今頭に浮かぶ光景を
 壊さないように
 丁寧に
 真剣に
 根気よく
 形にしていこう。

 けれど
 望んではならないのに
 手触りを実感するイメージを持ってしまった。
 それは最高に甘美なものだが
 その先にあるいばらの道も見える。
 その痛みさえもさぞ快感だろうと
 夢見るように渇望している。
 このはかない想いがだけが
 私の燃料だ。