吉行淳之介さんの声

吉行淳之介さんの声、たぶん初めて聞いた。
30年早く生まれたかった。
色気と情の手触りを直に感じられた時代。
そしてM,Mさんと彼を争いたかった。

手元の古い文庫本の文字を追いながら
吉行さんの語りを聴いていると
情景や心情の湿り気までもが沁みてくる。

「恋人はどうした」
というセリフは
吉行さんの地の言葉に思えて
気持ちはもう秋子です。

http://www.asahi.com/articles/ASJ8R73R5J8RUCVL02G.html