ブラームスの秋
- アーティスト: ミュンシュ(シャルル),ブラームス,パリ管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
- 発売日: 2007/06/20
- メディア: CD
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- アーティスト: ショルティ(サー・ゲオルグ),ブラームス,シカゴ交響楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2007/02/21
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熱に浮かされたような夏の日々を引き摺りながらも、ブラームスの秋が近づいていることにふと気づき、その重厚な旋律を想いながら、少しずつ心に静けさを取り戻せそうな心境になっている。
初めて買ったブラームスの交響曲のことがふと脳裏に浮かんだ。まだCDが無かったころ、ショルティ指揮、シカゴ交響楽団による交響曲第一番のレコードを私は選んだ。ドイツ的な骨太の力強い響きだったと記憶している。
名盤と呼ばれるミュンシュ指揮、パリ管のものは、その後CDで聴いて、堂々とした雄大な演奏に感銘を受けながらも、そのころの若かった私は、ショルティの引き締まった演奏の方が好きだと感じたことも覚えている。
ミュンシュのCDは今も手元にあり、聴くたびに感動を新たにするが、ショルティのレコードはもう聴けない。
レコードの存在は今の様々な音源よりもずっと貴重なものだった。少なくともそう感じていた。レコードに針が降りる瞬間には期待と緊張があり、一回一回を胸に刻み込みながら耳を傾けていた、あのゆっくりと流れていた時間がただ懐かしい。