カザルス指揮『ブランデンブルグ協奏曲』

バッハ:管弦楽組曲(全4曲)/ブランデンブルク協奏曲(全6曲)

バッハ:管弦楽組曲(全4曲)/ブランデンブルク協奏曲(全6曲)

カザルス指揮のブランデンブルグ協奏曲集を聴いている。
すべての楽器の音色が豊かに響きあう。
澄んだ空気の中でのびやかに深呼吸する開放感。
生きることを謳歌している人々の豊饒な対話。
それは何かを乗り越えて来た者たちだけが辿り着ける境地。

ピアノはルドルフ・ゼルキンだ。
ピアノだけではない、ヴァイオリン、フルート……
すべての現代的な音色が知性溢れる言語となり、
それらが違和感なくバッハの音楽の中に溶け込んでいる。