「グラナダの夕べ」

ドビュッシーグラナダの夕べ』(「版画」より)を
サンソン・フランソワのピアノで聴く。
気怠いハバネラの調べ、
立ち昇るイスラムの薫り。
地つづきの異国への憧憬。
懐かしさが憂いとともに肌に沁み入る。
近くに感じながらも秘められた異なる時間の流れは、
遙か遠い。