アルバロさんの告別式(高円寺エスペランサ)

「日本の人たちが愛してくれたように、
彼もまた日本を愛していました。
日本で歌うことを愛していました」
アルバロさんのオメナヘ。
彼のごく近しい親戚であるダビ・ラゴス氏が、挨拶でそう語りました。
その言葉のとおり、会場となったエスペランサの空間は、
穏かな愛で満たされていました。
アルバロさんを失ってしまったことは悲しい。
けれど彼は愛を残し、それは受け継がれていくということを
教えてくれました。
誰もがそれぞれの立場で、自ら出来得ることで、
ごく自然に、彼にもらった愛を返していました。
その想いはつながり、深い湖の美しい波紋のように広がり、
ひとりひとりの心をしっとりと満たしていきました。
そこには、信じるものがあることの幸せがあったように思います。
約200人の方が参列し、約250人分の献金がありました。
アルバロさんは、海を渡り、
故郷スペインに帰ることができるでしょう。
そしてその愛はきっと、ふたたび、
海を越えて戻ってくると信じることができるのです。

人間って素晴らしい。
アルバロさんは、そんな想いを残していってくれました。

まっとうな愛を
まっとうに信じて
まっとうに動く。
それだけで人は幸せなのだと。

アルバロさんへ、
そしてアルバロさんとかかわって来られたすべての方へ、
心からの感謝を捧げます。
ありがとう。