徳永兄弟フラメンコギターデュオライヴ

徳永兄弟フラメンコギターデュオライヴ、彼らの音楽は、
爽やかさの中に風格がありました。
バッハ『シャコンヌ』のアレンジは、
格調高い、素晴らしい音楽となっていました。
「この完成された音楽」と彼らは表現していましたが、
深い敬意を持って正面から取り組み、
この名曲を分解するのではなく、
バッハの真髄を探り当て削り出すような、
バッハの核心にフラメンコで迫っていく演奏でした。

「フラメンコのコード進行に似ている」と
康次郎さんが言っていました。
スペインの古い舞曲を起源に持つシャコンヌ
フラメンコの深いところでのつながりを嗅ぎ分ける音楽性。
彼らの透明な感性がさらに研ぎ澄まされていく先を
これからもずっと見ていきたい。
彼らのシャコンヌが、再演されながらいかに洗練されていくか。
楽しみです。

パセオフラメンコライヴVol.037
2016年11月16日(水)
高円寺エスペランサ

徳永兄弟フラメンコギターデュオライヴ
徳永健太郎
徳永康次郎