エル・プラテアオ カンテソロライヴ

セビージャの粋にひたりました!
エル・プラテアオのカンテソロライヴ。

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ごつごつした肌触りを持つプラテアオの歌声。
生粋のセビージャの誇り高さを感じさせる、
あえて滑らかに洗練させない真摯な歌心は、

力強く素朴に、胸を打つ。
そしてそれはどこまでも気さくで親しみやすい深い懐を持つ。

鈴木敬子さんのソレア。
矜持ある張り詰めた激しさが、
舞台の次元を鮮やかに転換させ、
観る者は、生き方を問われたかのように背筋を伸ばす。
ニート・ガルシアのタラント。

厳しさを秘めつつ、ウイットに富んだ“陽”の気を放つ。
舞台は希望の光に包まれる。
プラテアオとベニート・ガルシアの絡みには、
共生の凄味が滲む。
パルマにうながされ、一振り踊りながら
ブレリアを歌うプラテアオの笑顔が印象深い。
良い年輪の重ね方をした者たちにしか出せない幸福感が溢れる。
セビージャの粋に満ちた大人の舞台だった。

2016年11月24日(木)高円寺エスペランサ
パセオフラメンコライヴVol.38
エル・プラテアオ カンテソロライヴ

エル・プラテアオ(カンテ)
フェルミン・ケロル(ギター)
ニート・ガルシア(バイレ)
鈴木敬子(バイレ)
三枝雄輔(パルマ/バイレ)