カサ・アルティスタ一周年記念ライヴ

カサ・アルティスタ一周年記念、おめでとうございます!
わずか1年でフラメンコ界に新しい風を送り込んでくれた、どっしりとした実力と親しみやすさのあるライヴを思い返します。
そしてこの日も、日本におけるタブラオの歴史、いま、そしてこれからを感じさせる、舞台と客席がひとつとなった熱いライヴでした。

管理人さんの西田昌市さん(オーナーさんです)の挨拶が素晴らしい。
「フラメンコを愛する人に楽しんでいただくのはもちろん、初めてここに観に来た方がフラメンコを好きになってくれるようなタブラオにしたいんです。ハレオが掛けられなかった人がいたら、かっこいいって感じたらいつでも“オレ”って言ってみてください、かわいいな、って思ったら“グアッパ”って声を掛けてください、いいね、って“ビエン”って言ってみてください、でも、“がんばれ!”だっていいんです、そして、フラメンコが素敵だなって思った方が次は自分も習いに行って、そしたらその方が今度はここで踊ってくれる、そんなふうにたくさんの人にフラメンコを好きになってほしいんです。2019年、カサ・アルティスタはそんなタブラオを目指します」
スタッフの方から西田さんへの涙の花束贈呈に、こちらも目が潤んでしまいました。

この日舞台を飾ったアルティスタは言うに及ばず、ギッシリと客席を埋めた方々も、フラメンコをいろいろな側面から率いて来た方たち、そしてこれから率いていく方たち、世代やジャンルを超えた素晴らしいプロフェッショナルが揃われていました。それは、管理人の西田さんの言葉のとおり、経営者もタブラオフラメンコもテアトロフラメンコもミュージシャンも垣根を越えて、ともに次世代のフラメンコ・ファンを増やして、すそ野を広げていこう、そんな風通りの良い希望で結ばれているように感じました。

カサ・アルティスタの一周年記念は、次世代のフラメンコの新たな始まり。ショーを終えたあとの記念撮影は、そんな笑顔に溢れていました。
撮影にご協力くださった皆さま、ありがとうございます!
(写真:井口由美子)

カサ・アルティスタ(四谷三丁目)
一周年記念ライヴ
4月7日(日)
バイレ:福山奈穂美、屋良有子
    梶山彩沙、荻野リサ
カンテ:川島桂子
ギター:徳永康次郎