2013-01-01から1年間の記事一覧

フラメンコ舞踊家、松丸百合ソロリサイタル『闇の卵』

フラメンコ舞踊家、松丸百合さんのソロリサイタル『闇の卵』を観てきました。 (5/29 六本木 俳優座劇場) 命の重さ、太古からの女性性のエネルギーが伝わって来ました。 その感動を綴った公演忘備録が パセオフラメンコのホームページにアップされてい…

思い入れと思い込み

日経夕刊のコラムに興味深い思考が綴られていたので、 覚え書きとして(自戒も込めつつ)引用。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「……コンゴ民主共和国出身の振付家からも似た話を聞いたことがある。ヨーロッパや北米の振付家の仕事は、純粋に的な観点…

演じる

愛を演じることができるひとがいる その優しい演技が わたしはずっと好きでいる たったひとり 残されても

あの声は

言葉が生まれてくる前に在るものを 感じ取れるのは幸せ 言葉が生まれる瞬間は 幸せの絶頂 言葉が生まれたあとは 消滅するだけ 記憶だけが ただ鮮明に残り あの気配は 予感は どこに行ってしまったのか 私の手は 空をさまようだけ

壁を見上げて

ロッククライミングで越えなければならないような壁がある。 それは威嚇するかのようにせり出してきている。 効率の良い登り方など私は知らないが とにかくがむしゃらに登って行く体力だけはある。 途中で足を踏み外して落ちてもいい。 力尽きて死んでもいい…

岡田利規 戯曲『ZERO COST HOUSE』

群像 2013年 02月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/01/07メディア: 雑誌この商品を含むブログ (4件) を見る『岡田利規 戯曲「ZERO COST HOUSE」』(引用) 「なんかきみさ、プロテクトしてる感じあるよな」 「世界に複数のレイヤーが存在してい…

『エドワード・スタイケン モダン・エイジの光と影 1923-1937』

エドワード・スタイケン―モダン・エイジの光と影1923‐1937作者: エドワード・スタイケン出版社/メーカー: クレヴィス発売日: 2013/01/25メディア: 大型本 クリック: 3回この商品を含むブログを見る『エドワード・スタイケン モダン・エイジの光と影1923-1937…

アファナシエフの「シューベルトのピアノ・ソナタ第21番」

シューベルト:ピアノ・ソナタ第19番&第20番&第21番アーティスト: アファナシエフ(ヴァレリー),シューベルト出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 2010/09/22メディア: CD クリック: 1回この商品を含むブログを見る アファナシエフの演奏する シューベルト…

アファナシエフの『クライスレリアーナ』

シューマン:クライスレリアーナ/森の情景アーティスト: アファナシエフ出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 2012/06/20メディア: CDこの商品を含むブログを見る アファナシエフの弾く、シューマンの『クライスレリアーナ』を聴いています。 音楽論も執…

雪の庭

モノクロの空 音の無い時間 ブラームスのインテルメッツオが 頭の中で流れ出す

『冬の旅』の憂いと歓び

シューベルト:歌曲集「冬の旅」アーティスト: フィッシャー=ディースカウ(ディートリヒ),シューベルト,ムーア(ジェラルド)出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン発売日: 2008/02/20メディア: CD クリック: 8回この商品を含むブログ (3件) を見る ディ…

ガラスを隔てた眼

吉行淳之介著「男と女の子」読了。 吉行淳之介さんは敏感過ぎる心をさらしながらも 感情に溺れることなく それを一枚のガラスを隔てて視ているような冷静さで 男女の関係性を表現する。 その冷たさが、 却ってその奥に閉じ込めておこうとしている 繊細さや情…