エンリケ坂井さん主宰 カンテの会コンサート

昨夜は、エンリケ坂井さんのカンテの会コンサートに行ってきました。
カンテの豊潤さを改めて知ることができた、素敵な発表会。

クラスごとに皆さんで歌うプログラム、そしてカンテ・ソロのプログラム、合わせて約30曲。例えばタンゴにしてもファンダンゴにしても、いろいろな地域のものや、カンテの巨匠たちが歌ったもの、それぞれに雰囲気が違い、その味わいを堪能しました。

クラスごとに歌う時は、ひとりずつ一節歌う部分があり、その度にギターのキィも変えて、その方の声に合った高さで歌われていました。そうするとその歌はもうその人ならではのものになる。カンテは楽譜ありきではなく、歌う人ありきなんだなあと、カンテの人間味の暖かさを改めて感じました。

なぜか、自分の故郷、高松のことがずっと胸に浮かんでいました。地方に根差した歌、人の地声には、そういう想いを呼び起こす深いものがあるのでしょう。...
エンリケ坂井さんのカンテへの果てない愛情、そしてご努力の実績は間違いなく伝えられ、ここに根付いていると感じた夜でした。

 

2019年3月9日(土)17:30開演

中野ゼロ 小ホール